スポークの対頂角

より良いホイールを探している全ての方へ

株式会社マツシマ板橋支店の宮川昂平(みやかわこうへい)と申します。

キシリウムエリートとイソパルスの話に偏ってきましたが、ゾンダとレーシング3も話題にしたいと思います。
この2つの前輪の性能差は私にはよくわかりませんが、後輪はそれなりの違いがあります。
今回はゾンダとレーシング3を引き合いにスポークの対頂角について解説します。

スポークの対頂角

まず、スポークの対頂角について
図にホイールを横から見た絵を描きました。カンパG3右側のドライブサイドを意識して書いています。
スポークに呼び名を付けました「引」「押」です。英語ではこの2本をプッシュ・プルと呼ぶので漢字をあててみました。
この2本のスポークの交点の成す対頂角を本ブログに限り、スポークの対頂角と呼ぶこととします。
以前「そのタンジェントが接線方向にどれだけ近いかで、トルクの伝えやすさ・ねじられ強さは変化します。直角となれば最大で、ラジアルに近づけばトルクの伝えやすさ・ねじられ強さは弱くなります。」と書いていますが、スポークの対頂角を使って言い換えると、トルクの伝えやすさ・ねじられ強さは、スポークの対頂角が大きい方が大きく・強くなります。ということになります。
つまり、G3と2:1では、トルクの伝えやすさが異なる。ということです。
G3のスポークパターンは、このスポークの対頂角が大きくなるようにスポークパターンを設計しています。
一方、2:1のスポークパターンは、スポークの対頂角はG3と比べるとやや小さくなるように設計されています。
つまり、G3と2:1を比べるとG3の方がトルクの伝えやすさは大きいということです。
G3と2:1、ゾンダ・レーシング3、(シャマル・レーシングゼロ、ボーラ・レーシングスピード)を比べた時に、レーシング3(2:1)の方が硬いと表見する方が多数派になると思います。
このブログを読んで来てくださった方や、ホイールの知見をお持ちの方はすでにお気づきになったか、ご存じであったかとは思いますが・・・
トルクの伝えやすさの左右差が2:1の方がG3より少なく、リムの左側へのヨレが少なくなるから。
・・・と、私は考えています。
意外にも、ドライブサイドのトルクの伝えやすさを少なくした方が、ライダーがホイールが硬いと感じるということです。
だた、ブログを読んで頂いている方々にお断りしたいことは、ライダーによって、ヨレの少ない車輪が好みの方と、ヨレのやや多い車輪が好みの方がいらっしゃいます。
「 」がダメだとかそういうことを言いたいのではありません。誤解なきようお願いいたします。
ちなみに私は、ヨレの少ない車輪の方が好みです。
そして、ヨレの少ない車輪を組みたいが為に、何度も何度もホイールとばらしては組み替え、ばらしては組み替えを繰り返しました。
その過程で、完組ホイールに施された工夫を知り、その工夫をハンドビルドホイールに反映させています。

大事なことをまとめます。
・トルクの伝えやすさ・ねじられ強さは、スポークの対頂角が大きい方が大きく・強くなる。
・ドライブサイドのトルクの伝えやすさを少なくした方が、ライダーがホイールが硬いと感じる。
・ライダーによって、ホイールの硬さには好みがある。

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