おススメするカスタマイズ(後編)

板橋支店

株式会社マツシマ板橋支店の宮川昂平(みやかわこうへい)と申します。

今回は当店がおススメするカスタマイズの後編です。

完成車には170mmの長さのクランクがついていることが多いのですが、そのまま使われている方、多いのではないでしょうか?
この長さは身長の1/10ぐらいという 漠然としたものがあります。私もその根拠を知らないのですが、おそらくロードバイクが生まれたヨーロッパ人の体形(脚の長さ)において身長の1/10くらいにしておくと、良い塩梅だったということではないかと考えております。
では、我々の場合は?ヨーロッパ人と同じ脚の長さはあるのかと言われると、う~んとなってしまいます。
そこで、「1/10より少し短め」をおススメすることにしてい ます。厳密には脚長だけでクランクの長さを判断しているわけではありません。柔軟性や乗り方なども大事な判断基準です。特に登りでペダリングがギクシャクする方は、短めのクランクをご提案することが多いです。 
登りでペダリングがギクシャクするとは、ペダリング中に膝が高い位置でペダリングが遅くなり、そこから下側へ向かって「えいっ」と踏み込んで再加速を毎回繰り返す状態とします。

膝が高い位置で膝が曲がりすぎてつっかえてしまい、ペダリングの邪魔をしているのです。
身長が170cmを下回るライダーが170mmのクランクを使っ ている時に多く見受けられます
そこで、「1/10より少し短め」のクランクを使っていただくと、ほとんどの方が「え!?」と驚かれた後に「にっこり」されます。膝が高い位置での曲がりが抑えられ て、つっかえにくくなり、ペダリングが滑らかになるのを体感して頂いたということです。
ちなみに「少し短め」の傾向としては5~10mm位です。とくに柔軟性が低い ライダーの場合は10mm位短めをご提案することもあります。最終的にはお客様とライドの傾向や感触をしっかりご相談して長さを決めていきます。 
特に小柄なライダーは、今までシマノの165mmしか使ったことがない。という方もいらっしゃるのではないでしょうか。 近年ではシマノ社の105のクランクは160mmからありますし、東京サンエス社から販売されている「ラ・クランク」には140mmから5mm毎に、150mmからは2.5mm毎にクランク長が設定されています。ローター社の「アルデュー」も150mmから5mm毎に選べます。 小柄なライダーのペダリング改善に大きな効果があります。 

152.5mm DIXNA LA・CRANK

さて、クランクの長さを短くする時に、必ず確認することが2つあります。
1つ目はギア比です。クランクの長さは、てこの棒そのものです。例えば??kgの力で170mmのクランクを踏むときと165mmのクランクを踏むときではおよそ3% トルクが減ります。
そこで、ギア比の見直しを合わせてご提案します。
競技志向ではないホビーライダーはアウタートップの一番重いギアを使うことは少なく、登りで軽い ギアが足りない、ということが多いのでクランクの歯数を小さい組み合わせをご提案しています。
ただしフレームによって取付できる歯数は変化するので、しっかりと確認 を行います。(46-30Tがフロントディレーラーの都合で取付できない場合があります)スプロケットはお客様の脚力や乗り方を伺って交換をご提案する場合がありま す。
おススメはワイドギアよりもクロースギアのスプロケットですが、インナーローの一番軽いギアの確保も大事ですから、こちらもお客様としっかりとご相談させて頂く項目です。 
2つ目はハンドルの高さとサドルからの距離です。 クランクの長さが短くなることで、ペダルの回転半径が変わり、サドルの位置は高く・後ろに移ることになります。(特に以前のクランクでフィッティングを受けたことがある場合は高い確率で移ります)クランクを変えたことで、サドルとハンドルの落差と距離を確認して調整していきます。 

実のところ、クランクの長さを変更するのがあまり一般的でないのは、これらの関連項目を全て対応しなければならないからです。

だからこそ、おススメしたいカスタマイズなのです。 

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