機械式ディスクブレーキのメリット・デメリット

ロードバイクのメンテナンス

マツシマ板橋支店の宮川でございます。

今回はロードバイクに搭載されている機械式ディスクブレーキについてご紹介させていただきます。

近年、ロードバイクに搭載されることが増えてきたディスクブレーキでございますが、ハイエンドモデルからミドルモデルまでは油圧ディスクブレーキが搭載される一方で、エントリーモデルは機械式ディスクブレーキが採用されている事例もございます。
では、そのメリットやデメリットについて、ご説明させていただきます。

まず、一つめのメリットは、ディスクブレーキですから路面が濡れていてもブレーキ性能に影響が少ないことでございます。
リムの表面に水分がついてしまっても、ディスクブレーキの場合はブレーキ性能に影響はありません。
リムブレーキでは、ブレーキレバーを握っても水分にょって摩擦が減ってしまい、速度が落ちないということがありますが、ディスクブレーキの場合は大丈夫でございます。
ただし、ディスクローターまで濡れるような状況となりますと、多少の影響はございますが、リムブレーキの制動力低下に比べれば、軽微でございます。

二つめのメリットは、リムブレーキ用のブレーキ・シフトレバーが流用できることでございます。
機械式ディスクブレーキの多くは、完成車に搭載されいてる事がほとんどとなりますが、例えば、リムブレーキ用の電動あるいは機械式コンポーネントをお持ちで、ディスクブレーキのフレームに搭載したい場合でございます。
ブレーキレバーのレバー比が機械式ディスクブレーキと適合すれば、リムブレーキ用のコンポーネントを機械式ディスクブレーキとしてディスクブレーキのフレームに搭載することが可能でございます。

三つめのメリットは、フレームやホイールがディスクブレーキの規格であることでございます。
従来のリムブレーキの規格のフレームやホイールでは、ごく一部の車体を除いてディスクブレーキへの交換は不可能でございます。
フレームおよびホイールにディスクブレーキの部品に対応した台座が必要となる為でございます。
この為、リムブレーキ規格のフレームからディスクブレーキに移行する場合は、事実上のバイクの買い替えが必要となります。また、リムブレーキのホイールもディスクブレーキに使用することはできませんので、ホイールもディスクブレーキ規格のものに買い替える必要がございます。
つまり、機械式ディスクブレーキのロードバイクを選択していただいた時点で、フレームやホイールはディスクブレーキ規格となりますから、ディスクブレーキ規格でのカスタマイズがしやすいということになるのでございます。
具体例を申しますと、ホイールやコンポーネントのカスタマイズとなります。機械式ディスクロードの完成車へ新しいホイールを入れたり、コンポーネントを油圧対応のモデルや電動変速機のモデルに交換したりすることが可能でございます。

四つめのメリットは、保守整備の間隔がリムブレーキに比べて長くなることでございます。
リムブレーキの場合は、ブレーキシューやワイヤーなどの交換は定期的に実施する必要がございますが、機械式ディスクブレーキの場合は、リムブレーキの部品よりも長く使うことが可能でございます。
リムブレーキも同じようにワイヤーを使用するため、こちらは定期的な交換が必要となりますが、ブレーキパッドはディスクブレーキ用となる為、リムブレーキ用のパッドよりも耐摩耗性が高く、交換頻度は長くなります。ディスクローターにも摩耗が起きますがリムブレーキの部品よりは交換頻度は少なくなっております。

五つめのメリットは、油圧ディスクブレーキではできない、上下逆さにできることでございます。
油圧ディスクブレーキでは、ブレーキシステム内に空気の気泡が混入している場合に上下逆さにするとエア噛みという、ブレーキレバーを動かしてもブレーキの効きが悪くなったりすることがございますが、機械式ディスクブレーキではワイヤーを使用する為、エア噛みは発生いたしません。車載や輪行をされる方で、どうしてもエア噛みが不安だという場合は、機械式ディスクブレーキを選択するメリットがございます。
デメリットとしては、重量がある点、油圧ディスクに比べるとブレーキの効きが弱いという点がございます。
ワイヤーを用いてブレーキを動作させておりますので、このワイヤーのうち、アウターワイヤーがブレーキのたびに圧縮されて変形し、ブレーキレバーを握った力が一部失われるということが起きます。油圧ディスクブレーキと比べるとこの点は劣ってしまいますが、油圧ディスクブレーキのカッチリとしたブレーキタッチが苦手な方は、ソフトなブレーキタッチとなりやすい機械式ディスクブレーキをおすすめさせていただきます。

メリットとデメリット双方ございますが、まとめると、油圧ディスクブレーキに比べて費用を抑えられる点、リムブレーキ用のコンポーネントをディスクロードのフレームに流用できる点、上下逆さにしても問題がない点が、あえて機械式を選択する場合のメリットでございます。

油圧ディスクブレーキと機械式ディスクブレーキそれぞれにメリットとデメリットがございます。
それぞれの特徴を丁寧にご説明させていただきます。
お気軽にご相談くださいませ。

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